カシスの効用カシスはブラックカレント(黒スグリ)と呼ばれるユキノシタ科の潅木で、1センチ弱の濃い紫色の実でベリー類の一種です。カナダの冷寒地がその栽培に適しています。またカシスは昔からヨーロッパでは薬用として使われていました。ビタミンCもオレンジの10倍も含まれています。「カシス」に含まれるポリフェノールは抹消血流の改善に効果が高いのですが、ブルーベリーなどのベリー類のポリフェノールはその効果に期待が持てません。 カシスとブルーベリーの違いを簡単にまとめると「栄養価はカシスの方が上」「価格や摂取しやすさはブルーベリーの方が上」ということになります。 アントシアニンやビタミン、ミネラルに対する一般的な効能や効果を期待する場合はカシスを選ぶべきだと思います。ただし、一方で重要なのは「継続性」です。 アントシアニンやビタミン、ミネラルは外部から摂取してもその効果は永続しないので、継続的な摂取が必要となります。効能が強くても継続できなければ大した効果は期待できないでしょう。 その点では価格が安く選択肢も多いブルーベリーに軍配が上がります。どちらもメリット・デメリットがありますので状況に応じて選択することが大切です。 一方、 「カシス」を摂ると抹消血流の改善に効果が高いことにより、眼の下の「くま」が改善される効果が高いのです。なお、どちらにも含まれるアントシアンは網膜にあるロドプシンという物質の再合成を促進するため眼精疲労や眼の乾燥には効果があります。 *ロドプシン(視紅)は脊椎動物の光受容器細胞に存在する色素で、網膜で光受容器細胞の形成と光の認識の初期段階を司どります。光に敏感であり、夜間視力はこの物質のおかげで成り立って光を浴びると即座に退色し、その回復にヒトの場合は約30分かかります。
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